1)冷蔵庫の耐久性
一般的な寿命は11年から13年と言われているが、実際に使っている平均使用年数は ※参考)2022年3月「消費者動向調査」によると、12.8年。
何故平均使用年数より長く使っているかの理由に、故障しないからという理由がダントツです。
2)冷蔵庫買い替えの理由
- 故障 65%
- 上位モデルへの変更 12%
- 住居変更 8%
- その他 16% ※参考)2022年3月「消費者動向調査」
3)冷蔵庫の壊れる前兆
- 異音が続く 急に大きなモーター音 コンコン、カタカタと何かにぶつかっているような音、ブーンなど
- 冷えない/冷えすぎる 目安としては、いつも飲んでいる牛乳が冷たくない、冷凍庫の物が溶けている
- 氷が出来ない/出来るまでに時間がかかる 冷凍庫が霜で覆われている、1日以上たっても凍っていない
- 本体側面が高温 触ると常に熱い
- 水漏れ 冷蔵庫の裏側に水が溜まっている、水漏れは下の方から出て来るので、冷蔵庫の下に水が出ていたら要注意
- 異臭 冷蔵庫の冷えが悪いために庫内にある食品が腐ってきている、ゴムパッキンの汚れから異臭が出ている
4)冷蔵庫選びのポイント ①容量の目安
~冷蔵庫 容量の計算式~ 70L×家族の人数+常備品(100L)+予備(70L) ※L=リットル
· 150L以下(寝室・1人暮らし) · 150~200L(1人暮らし・自炊) · 200~400L(2~3人向け) · 400~500L(3~4人向け) · 500L以上(5人以上向け) …
冷蔵庫の幅 容量目安 540㎜ → 315ℓ 600㎜ → 365ℓ 650㎜ → 440ℓ 685㎜ → 475~560ℓ 750㎜ → 620ℓ 825㎜ → 670ℓ 880㎜ → 730ℓ
冷蔵庫の容量は「定格内容積」よりも「食品収納スペースの目安」を確認する
「定格内容量」とは、冷却できる全体の容量の事で、例えば、野菜室、冷凍室が引き出しの場合はその引き出し自体の容量や隙間も含まれます。 カタログでは、大容量と記載されていても、実際に食料を収納できる収納スペースを確認するには「食品収納スペースの目安」を見る必要があり、実質容量では大差がない時もあります・
5)冷蔵庫選びのポイント ➁扉タイプ
片側に開く 「右開き」「左開き」「両方開き」 両側に開く 「観音開き」
中型や大型だは両側開きが主流になっている。
扉の収納量は片側開きの方が多く収納できる
5)冷蔵庫選びのポイント ③消費電力
資源エネルギー庁のデーターには家全体の家電消費電力量が1番多いのはエアコンで約30%、次いで多いのが冷蔵庫の約14%、照明器具が13%と言われている。
冷蔵庫は使わないときは電源をOFFにして節約できるものではないので、他の家電と比べると消費電力量が多くなるのです。
また、冷蔵庫の消費電力量は、メーカーや機種によって異なりますが、一般的に新しいモデルになればなるほど、消費電力量は低くなる傾向にある。したがって、冷蔵庫が古くなると更に消費電力量が増えるともいわれている。
2010年モデルの冷蔵庫の年間消費電力量は約400kWhですが、2020年のモデルの冷蔵庫の年間消費電力量は約250kWh。その差はなんと150kwh!
電気代は平均電力単価31円/kwhで計算すると、年間で約4,000円の違いが出ます。
大容量 ≩ 小・中容量
冷蔵庫の大きさと消費電力量が比例しません。
その理由は冷却の仕組みが異なるためで、大きい冷蔵庫の方が、たくさんのエネルギーを消費しそうなイメージですが、最近の大型冷蔵庫は無駄な稼働を制御し、冷蔵庫の中の食品の量に合わせて冷気を送るなど便利な機能が多く搭載されているからです。小型冷蔵庫にもこのような省エネモードがありますが、大型冷蔵庫より性能が落ちます。
大型冷蔵庫の方が機能性が高いので、冷蔵庫が自動でこまめな調整を行うので消費電力量を抑えるのです。
更に大型冷蔵庫に使われている断熱材は断熱性能が良く、冷蔵庫の表面から熱が逃げにくいのもメリットです。それに比べると小型冷蔵庫の方は表面積が小さいので冷気を保ちにくいデメリットがあります。
大型冷蔵庫は庫内が広い分、食品が余裕をもって入れられ、冷気がしっかりと循環してくれるので、無駄な稼働を抑えることができます。
小さな冷蔵庫に食品をつめすぎて使用すると、冷気がうまく行きわたらず、設定温度になるまで冷やそうとするため、無駄な稼働が増えてしまいます。
6)使っている冷蔵庫の消費電力の確認方法
冷蔵庫の消費電力は「年間消費電力」をチェックします。
年間消費電力は、冷蔵庫の本体や取扱説明書に記載されています。
一日あたりの電気代を計算するには「年間消費電力量×1kWhあたりの電力量料金÷365日」
年間消費電力量が300 kWhの場合は、一日当たりの消費電力量は約0.82 kWhです。
一日あたりの電気代は、1kWhあたりの電力量料金を31円と仮定した場合、約22円となります。
ちなみに1kWhあたりの電力量料金は、「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」によって現在(2023年6月時点)の目安単価は31円と定められています。
7)冷蔵庫の消費電力を低く抑えるためのポイント
冷蔵庫内の温度を設定を弱くする (強から中に設定を変更するだけで、冷蔵庫の大きさや製造年数にもよるが年間60kwh前後の差が出ることもある。)
庫内の食材は5割、多くても7割に抑える。
置き場所は壁に近すぎない (隙間を少し空けるだけで年間約45kwh前後の差が出ることもある。)
開閉回数と開閉時間を減らす
まとめ
古すぎる冷蔵庫は電気代節約のために買い替えを検討し、購入する時は、なるべく大きいサイズの冷蔵庫を選ぶ。
冷蔵庫の使い方を見直すだけでも、消費電力を抑えることができる。
冷蔵庫に食品を詰め込みすぎない、開閉時間と回数を減らすなど、工夫をする。
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